
なぜ自分の英語力は伸びないのか?
英語学習を続けてきた中で、「なぜ自分は伸びないのか?」と感じたことはありませんか?
私自身、何度も壁にぶつかり、そのたびに試行錯誤を繰り返してきました。
今回は、私の経験を踏まえて、語学力を伸ばすために大切だと感じた5つの要素についてお話しします。
興味:言語そのものへの好奇心が原動力
語学学習において、対象言語やその文化に対する興味は大きな推進力になります。
資格取得や受験のための“道具”としてではなく、言語そのものに魅力を感じることで、学習は継続しやすくなります。
例えば、英語の映画や音楽、文学に興味を持つことで、自然と語彙や表現が身に付きやすくなります。
文化の理解は言語とセットなので、一石二鳥ともいえます。
必要性:学習の緊急度がモチベーションを高める
語学力を伸ばすには、「必要に迫られているかどうか」が大きなカギです。
仕事で英語が急に必要になったり、旅行先で英語を使いたい場面が増えたりすると、学習への意欲が一気に高まります。
また、そうした「必要な場面」を自分で先に設定しておくことも有効です。
私自身、英語を使う必要がある環境をあえてつくることで、勉強のモチベーションを保ってきました。
時間:学習時間の確保と継続
語学力の向上には、一定の学習時間が必要です。何千時間も積み重ねて、やっと基礎が整うというのが現実。
つまり、日々の生活の中で「時間をどう確保するか」がポイントになります。
私の感覚では、語学は“脳の筋トレ”に近いもの。
少しずつでも継続しないと、筋肉と同じですぐに衰えてしまいます。
短期集中よりも、毎日少しずつ継続することをおすすめします。
環境:言語を使う機会と伴走者の存在
英語を使う機会がないと、覚えた知識も定着しません。
留学や国際交流などが理想的ではありますが、すぐにそうした環境を手に入れられる人は多くありません。
私自身は、ネイティブの友人を意識して増やすようにしました。
そういう人が現れるのを待つのではなく、自分からコツコツと機会を作り、できるだけ海外とつながりを持つように心がけました。
また、個人的には留学先で英語学習をサポートしてもらった「チューター」の存在が非常に大きかったです。
子どもに限らず、学習者には、チューターがいたほうがいい。
チューターとは、日本で言うと、塾の個別指導員や家庭教師みたいな人です。
チューターには、ネイティブと非ネイティブがおり、使い分けができればベストです。
私は相互の学習言語を教え合うランゲージエクスチェンジもできるだけ利用しましたが、やはり教える訓練を受けた人に習う方が格段に有益でした。
長い語学学習の道のりでは、つまずくことも多いです。
そういう中で、学習に付き添ってくれるチューターは、フルマラソンの伴走者のようで、私にとって何者にも変えがたい存在でした。
もちろん、どうやって日本にいながらにして、ネイティブの友人を作ったり、英語のチューターを見つけるのかという問題もあります。
私自身が、現在もチューターと名乗っていますので、自己アピールと思われそうですが、それとは関係なく、学習には伴走者がいたほうがいいと思います。
現在の私自身にもネイティブのチューター(と勝手にみなしている人)がいます。
チューターとしての私自身はさておき、日本に質の良い英語チューターが増えて欲しい。心からそう思っています。
とにかく、私がここで言いたいのは、具体的なやり方ではなくて、英語使う機会と、英語学習をサポートしてくれる存在の大切さです。
具体的な方法は別の機会にお伝えします。
お金:学習資源への投資
無料や低コストの学習法もありますが、無料や安さには当然理由があります。
私はお金をなるべくかけずに勉強していた時期が長かったのですが、正直かなりの遠回りをしました。
私は、英語学習のブランク後のある時から、時間を買う意味で、学習にお金をかけるようにしたら、学習効率が大きく変わったと実感しました。
今は、これまでの数多くの失敗経験から費用対効果がはっきり見えるようになったので、明らかに費用対効果が高いものは躊躇せずお金を出すことにしています。
あくまで私自身のことに対してなのですが、「ここで費用を惜しんでモタモタしていたら、また3年ぐらいすぐ経ってしまう!」といったように考えることもあります。
語学は“量と質”が問われる学びです。
必要なときには、プロの助けや有料教材・サービスに頼るのも一つの選択肢です。
自分に合った学習スタイルを見つけよう
語学力を伸ばすためには、「興味」「必要性」「時間」「環境」「お金」の5つの要素が、どれも欠かせません。
全部を完璧に整えるのは難しくても、「今の自分に足りていないのはどれだろう?」と見直してみるだけでも、学びの進み方は変わってきます。
でももちろん無理なく、自分に合った方法で、前に進んでいきましょう!
独学でも何とかなると思われがちな語学の“自己流の罠”とは何でしょうか?
次回「#007 語学学習と“自己流の罠”」では、その対策も含めて解説しています。